STUCCO HEAD
供養者頭部
STUCCO
ストゥッコ
4th-5th Century AD.
4-5世紀頃
h: 14.0cm *include base
180,000円(JPY)*TAX-IN
ガンダーラ美術。ストゥッコの塑像、供養者頭部です。
紀元前4世紀から前1世紀に起こったヘレニズム(古代オリエントとギリシア文化の融合)により、地中海から渡った技術・様式が、クシャーナ朝(イラン系の王朝)へと残留します。後にカニシカ王が仏教へ帰依し、ガンダーラ(元パキスタン北西部)を中心とした仏教美術=ガンダーラ美術が産まれます。
写真の供養者はガンダーラ美術後期の仏塔装飾の一部だったと思われます。壁に浮彫(レリーフ)状に形成されているため、背面は右側後頭部がやや残る断面となっています。表情は角度や陰影により、虚げであったり微笑んでいたりと様々な表情が浮かび、かつての仏塔にあった姿、それを様々な思いで見上げる人々の姿を想像します。ストゥッコ塑像作品の中でも肌のきめは細かく、より柔和な印象です。一部僅かに朱が残ります。